
和名の『 琥珀 (こはく) 』の方が馴染みがある石かもしれません。
半透明のオレンジ・ブラウン…蜜色の物質である『 アンバー 』は、
太古の樹木(松柏科植物)が分泌した樹液が地中に埋もれて化石化した樹脂で、
厳密に言うとクリスタルとは全く違う生物起源の宝石です。
昆虫や植物の一部、パイライト(黄鉄鉱)などのインクルージョンを内包していることもあります。
『 アンバー 』の語源は、
アラビア語の「香気を放つ物質」という意味です。
実際に燃やしてみると良い香りがするそうです。
(私は燃やしてみる勇気がないので香りはわかりませんが…)
この石は大地と強い結びつきがあり、
強力な癒しと浄化の効果があると言われ、
とても神秘的な印象がある石です。
数年前のことですが、
知り合いの方から、大きくて珍しいカットの『 アンバー 』を見せていただきました。
その石を手に入れられたのは
若い頃、旧ソビエト連邦に旅した時の船中だったとおっしゃっていました。
もう一度その石を指にはめてみたいと言うお話で、
指輪のオーダーをいただいたのです。
とても魅力的な『 アンバー 』だったのは言うまでもありませんが、
旅のお話やお気持ちを聞いていると
私もイメージが膨らみ、
結果、とても楽しい仕事になり、素敵な作品に仕上がりました。


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