銀職人のつぶやき

銀職人松浦仁史の 日々のコト、作品作りのコトをとりとめもなく綴ります。

2022年06月

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私は作品に二つの刻印を打ちます。


一つは素材を示す『SILVER』。
もう一つは『仁』という文字です。


『仁』は私の名前から一文字とっているのですが、
それだけの理由ではありません。

『仁』の捉え方はさまざまですが
中国の儒教の根本理念として、
自分と他者の間に壁をおかず、
一切のものに対して、親しみ、いつくしむという
意味があるらしいです。

そしてここからは私の気持ちなのですが、
『仁』の文字は『 亻 (にんべん)』に『二』となっています。
『人』が『二つ』…。

作品は人ではありませんが、
お互いに寄り添うものとして、
私の作品を選んでいただけたら良いな…
と、思いながら、
心を込めて『
仁』という刻印を打っています。



さて、刻印の話はここまで。
このブログの話についてちょっと書きます。

日本語はそれぞれの文字に深い意味があります。
しかし、国語で習ったり、本を読んだくらいで、
大して勉強をしてきたわけではありません…。

私は時々、ブログを書いているわけなんですが、
今更ながら、文字を打ちながら、
まったく使いこなせていないと感じるのです。
私の考えていることや気持ちを、
他の人に伝えるということの難しさ…
言葉で表現することの難しさ…
半世紀以上、日本語を使っているのに、
本当に恥ずかしいことです。


広島ブログのブロガーの皆さん、
いつも、感心をしながら楽しませてもらっています。
本当にありがとうございます。


私のブログは途切れ途切れですが、
"言葉にするという表現力" が、
ちょっとでも前に進めるように、
なんとか続けていけたらと思っています。








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 前回のブログの続き…


次に、"刻印" を打つ為の作業をします。


 "刻印" は、最後の仕上げの作業として
 打つ人もいらっしゃいますが、
 私は "刻印" を打つのが下手なので、
 先のこの段階で打ちます。



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まずはリューターにセラミックポイントをセットします。
荒目のものから2段階くらいを順番に、
リングの内側をメインに磨いて整えていきます。


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 上の写真のリングはヤスリの痕が残っています。
 これを、セラミックポイントで磨いて…


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 こんな感じに、少し表面をなめらかにします。

 リングは小さいですが、
 表面は 凸 凹 していますので、
 仕上げまでは
 ただひたすら細かく磨いていくしかありません。

 しかし、ここでは、まだまだ軽い磨きです。


 リューターを使うと
 どうしても細かい削りカスや粉塵が出ます。

 そこで活躍するのが "集塵機" です。

 この "集塵機" も色々な種類があるのですが
 私はスペースや予算の関係上、
 小型の卓上のものを使っています。

 この機種はこのまま磨きに使っていると、
 後方の排出口からでる粉塵が混じった空気によって、
 机の上や棚か真っ黒になってしまうので、
 オリジナルのダストをつけて使っています。


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 格好悪いのですが、
 排出口からでる空気がまとまるので
 ずいぶん周りの汚れが防げます。



話は逸れましたが、
この時点で "刻印" を打ちます。

"刻印" を打つと、力が加わりますので、
どうしてもリングの円が歪んだり曲がったりします。
ですから打った後は、
芯金と木槌を使って円を整えます。


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ここまでが、"刻印" の作業です。



余談ですが、
この後の作業に入ると
横で仕事をしている nancy はうんざりするみたいです。

"ガリガリ、ゴリゴリ、トントン、カンカン …"
リューターの、"ギュィーン" という音。
そして、"集塵機" の、"ボー" っていう音。

作業をしている私は気になりませんが、
隣にいるとうるさいでしょうね。


… 本当に、申し訳ない気持ちになります。



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