
リングの鋳造が終わり、
業者から戻ってきたリングを
荒磨きしたものです。
戻ったばかりのものは、
銀の流し込み口になっている
湯道のはしがまだ残っており、
全体的に光沢もなく
とてもシルバーには見えません。
(前回のブログの写真と比べてみてください)
完成までは、
ここから何度も磨きをかけていき
綺麗に仕上げていくのですが、
幾つかの工程がありますので、
実はここからの作業も大変です。
まず、
先ほど書いた湯道を
デザインに沿って削ります。
(右が湯道つきのもの。左が湯道を削ったものです)

何しろ金属ですから削るのも一苦労。
その後、磁気バレル研磨機を使って、
荒研磨を行います。

細い模様の彫りなど深い部分は
綺麗にはなりませんので
石鹸をつけた真鍮ブラシで洗います。
すると全体が最初の写真のように光沢を帯びてきます。
( 前回のブログの写真と比べてみてください。)
ここまでの作業工程が荒みがきです。
…この言葉は専門用語ではなく、
私が勝手に名付けたものです…
もちろん、この状態で出来上がりではなく、
石の固定、
鏡面磨き、
いぶしなど…
これから一個ずつに向き合って、
本格的な仕上げの作業に入ります。
しかし、これらの作業工程は製作者によって変わります。
これはあくまで私のやり方。
もっと効率的で良いやり方もあるのかもしれません。
しかし、こういった作業工程の違いも
出来上がった作品の個性につながっていきます。
いずれにしても、
まだまだ一つ仕上げるのに
時間と手間がかかります。
ですが、私はこの作業工程が
『指のあたりが良くて
やわらかいラインを持つ
美しく輝きのある
私のリングの特徴を作り出している…』
と、考えています。




