銀職人のつぶやき

銀職人松浦仁史の 日々のコト、作品作りのコトをとりとめもなく綴ります。

2021年05月

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『ヘマタイト』は鉄の含有率が約7割と高い
鉄の鉱石鉱物なので、
ギリシャ語で赤い血を意味する "haima" から
名前が付いています。


 とても一般的な鉱物で、
 カボションを研磨すると
 水銀のような銀色の金属光沢を発しますが、
 薄いプレートに研磨すると
 透明度のある血のような赤色になります。
 また、粉末状の『ヘマタイト』は
 赤い色素として使われています。


 また、古くは鏡に使われていたことから
 『スペキュラー・ヘマタイト ( 鏡鉄鉱 ) 』とも言われています。


また、体力や精神力を保持して
自信をつけることと言われていたので、
持ち主を守護する戦士のお守りとされていました。



ピカピカに磨かれた石を見ていると
まわりのものを映し出すので
とても神秘的な気持ちになります。

また、金属光沢がシルバーとの絶妙なハーモニーを生み出すため
不思議な存在感のある作品に仕上がります。




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『パイライト』は硫化鉄です。
和名を『黄鉄鉱 (おうてっこう) 』と言います。


金属光沢があり、濃い真鍮色で金に似ていることから
「Fool's gold (愚者の金) 」と、呼ばれていました。


 『パイライト』はクオーツの鉱脈中や
 堆積岩、変成岩中、ときには石灰層にも生成され、
 世界中で広く産出します。


『パイライト』という言葉は
古代ギリシア語で「火」を意味する "Pyr" に由来します。
これは『パイライト』を鋼でたたくと
火が出るためについた名前です。


また、古代インカ人は『パイライト』を鏡として使っていました。
磨き上げた平面はピカピカしていて鏡の代用になっていたのです。



『パイライト』は、いわゆる宝石とは異質ですが、
独特の存在感を持ち、力強さを感じる石です。


 ただし、湿気があると脆くなるので、
 温度と湿度が低い場所で保管するのが良いです。







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『ロードクロサイト』はピンクが美しい鉱物です。

この柔らかいピンク色はマンガンに起因しており、
バラ色の石として大変人気があります。
 

 1940年頃から市場に出た比較的新しい宝石で、
 中でもピンクのジグザグの縞模様が入ったものは
 『インカローズ』と呼ばれています。

 『インカローズ』は、
 アルゼンチンにあるインカ帝国時代の
 廃鉱の銀鉱脈内にあることから
 こんなに素敵な名前がつけられました。


この石は硬度が低く、劈開が強いので、
ジュエリーとしての取り扱いには注意が必要です。


しかし、作品展をすると、
とても人気が高く、
私もこの石が好きなので、
この石でよく作品を作っています。



 淡いバラ色と白のバランスがとても優しくて
 身につけていると
 「幸せになりそうな石ですね。」
 と、よく言われます。



『インカローズ』は、
 " 優しさと愛と思いやりを象徴する石 "
 と、言われています。
 
 その言葉は、イメージ通りとも言えます。



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『 ブラッドストーン 』は
" 太陽を呼び戻す石 " と言う意味の「 ヘリオトロープ (heliotrope) 」とも呼ばれています。
濃緑色の「 カルセドニー 」に赤い「 ジャスパー 」の斑点があります。
その斑点がまるで血の滴りに似たなんとも神秘的な石です。

「 カルセドニー 」は肉眼では結晶の見えないクオーツで、
塊状結晶鉱物の石英です。
鉱物学的には結晶を肉眼でとらえられる
水晶と同一の化学組織、二酸化ケイ素の鉱物です。


中世ではこの赤い斑点を、
イエス・キリストが十字架にかけられた時に
傷口から流れ出た血が緑の大地に染み込み
石に変わったものだと言われ、
聖なる力が秘められているとされてきました。
又、その名が示す通り、
優れた血液浄化作用と強力な癒しの作用をもち、
天気をコントロールしたり、邪悪なものやネガティブなものを追い払うなど、
魔術的な力があるとも信じられてきました。


私も予備知識がない時には、
なぜこの地味な石が人々の注目を集め、
大切にされているのかわかりませんでした。
しかし、その理由を知ると
存在感が増してきて、
不思議な魅力に惹かれてしまいました。




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