
"クオーツ (水晶)" の中に
"ルチル (チタンの酸化物)" が入ったものを
"ルチルクオーツ" と言います。
この石は、赤・黒・または真鍮色の
金属光沢がある針状の結晶を内包しています。
別名は、 "エンジェルヘアー (ANGELHAIR)" です。
金色の髪の毛が結晶の中に封じ込められているように見え、
光があたると美しく輝いて見えることから、
こんな、ロマンティックな名前がついたのでしょう。
全ての石に言えることなのですが、
同じ種類の石は、一見、同じように見えますが、
『 ジ 〜 ッ 』と、手にとって見比べてみると、
一つ一つ違うし、全く同じものは無いのです。
"ルチルクオーツ" はその中でも違いがわかりやすい石です。
それでいて、角度を変えたり向きを変えると、
全く違う表情を見せるので、
見ていて飽きることがありません。
まさに、世界で一つの "私の石" 。
そんな気持ちになります。
彫金を始めて間もない頃 … 、まず、私は、
"ルチルクオーツ" のリングを作りました。
当時、周りの作家さんがよく使っていたので
憧れていたのでしょう … 。
"ルチルクオーツ" は生命力があり、
疲れたときに持っていると良いと言われています。
私もこの石を手に取ると、
元気になるような気がします。
それは、初心に戻るような気持ちに、
なるからかもしれませんが … 。
あくまで個人の印象ですけど、
作品を作りたいと情熱を燃やしていた頃を思い出す、
今でも作品によく使う、大事な石の一つです。


