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『アマゾナイト』は鉱物の中でも
ごくありふれた微斜長石(びしゃちょうせき)の一種で、
微量の鉛によって色がついている薄い青緑の石です。

南米アマゾン川のイメージから名付けられましたが、
周辺ではあまり産出されません。
和名は『天河石(てんがせき)』と言います。

割れ方がある特定方向へ割れやすいという性質
劈開(へきかい)が強いため
衝撃や急激な温度変化には弱いので注意が必要な石です。

また、『アマゾナイト』は別名 "希望の石" と言われ、
強力な濾過作用があり、
普遍の愛の顕現を助けると言われています。

私はこの石を手元にいくつか持っているのですが、
あまり作品に使ったことはありませんでした。
その理由は、「ジェイド(ヒスイ)」や「トルコ石」と同系色なので、
勝手にそれらよりも地味な印象を持っていたからです。

ところが、今回は調べてみると『アマゾナイト』などの長石の仲間には
「ムーンストーン」「サンストーン」「ラブラドライト」などがあり、
私が好きな石ばかりでした。

改めて手のひらにのせて
角度を変化させながら見てみると、
清涼感のある優しい色合いの中にキラメキが現れ、
とても美しいことに気付き、
飽きることなく眺め続けてしまいました。
…今まで、ちゃんと接していなかったのです。

何事にも通じることですが、
知識やパッと見の印象だけにとらわれていると、
本当の美しさに気付かないこともあります。

まず自分自身で石をじっくり見て、
その魅力を見つけ、感じなければならない…と反省しました。





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