銀職人のつぶやき

銀職人松浦仁史の 日々のコト、作品作りのコトをとりとめもなく綴ります。

2021年04月


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『クリソプレーズ』は、
半透明のアップルグリーンで
産出量がとても少なく
カルセドニーの中でも一番価値のある石です。



 古くから産出されてきた石なので、
 かのアレキサンダー大王も
『クリソプレーズ』を身につけていました。
 数々の戦いに勝利し、帝国を築いた偉業から
 この石の魔力によるものだと噂されていたそうです。

 また、14世紀にはポーランドやチェコスロバキアで
 美しい石が採掘されていたため、
 礼拝堂やお城の装飾、カメオなどに用いられてきました。



美しいこの特徴的なグリーンは
ニッケルに起因します。
ですから、長時間太陽の光に当てたり、
加熱したりすると退色していきます。
デリケートな石なのです。
取り扱いには少し注意が必要です。



『クリソプレーズ』はその色や質感からも伝わるように
安定感と信頼感をもたらします。

負の感情を和らげてくれる癒しの石と言われ、
見るものを穏やかで清々しい気持ちにさせ、リラックスを誘います。



 私は、この石を手に取ると、
 とても気持ちが落ち着きます。



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 カーネリアンの名前は
 さくらんぼの色に似ていることから
 果実を意味する言葉、
「 Kernel (カーネル) 」に由来しています。


カルセドニーの一種で、
レッド、オレンジ、ブラウン系の色をした変種です。
和名は「紅玉髄」と言います。


 カーネリアンは、
 古くから体をめぐる血に作用し、
 高ぶった血流を鎮め、
 こもっている熱を冷ましてくれる…
 と、信じられてきました。

 さらに、
 カーネリアンを身につけることで、
 迷いを振り切り、勇気を与えてくれる…
 そんな石として、
 古代エジプト時代から
 お守りとして尊重されてきました。




私はこの石を太陽の光に透かして見るのが好きです。

角度を変えながら石を光に透かして見ていると、

レッド、オレンジ、ブラウン、と…

光の加減で変化する様がとても美しいと思うのです。





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