銀職人のつぶやき

銀職人松浦仁史の 日々のコト、作品作りのコトをとりとめもなく綴ります。

2020年05月

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"クオーツ (水晶)" の中に
"ルチル (チタンの酸化物)" が入ったものを
"ルチルクオーツ" と言います。


 この石は、赤・黒・または真鍮色の
 金属光沢がある針状の結晶を内包しています。


別名は、 "エンジェルヘアー (ANGELHAIR)" です。

 
 金色の髪の毛が結晶の中に封じ込められているように見え、
 光があたると美しく輝いて見えることから、
 こんな、ロマンティックな名前がついたのでしょう。


 

全ての石に言えることなのですが、
同じ種類の石は、一見、同じように見えますが、
『 ジ 〜 ッ 』と、手にとって見比べてみると、
一つ一つ違うし、全く同じものは無いのです。

"ルチルクオーツ" はその中でも違いがわかりやすい石です。

それでいて、角度を変えたり向きを変えると、
全く違う表情を見せるので、
見ていて飽きることがありません。

まさに、世界で一つの "私の石" 。
そんな気持ちになります。



彫金を始めて間もない頃 … 、まず、私は、
"ルチルクオーツ" のリングを作りました。

当時、周りの作家さんがよく使っていたので
憧れていたのでしょう … 。

 "ルチルクオーツ" は生命力があり、
 疲れたときに持っていると良いと言われています。

 私もこの石を手に取ると、
 元気になるような気がします。
 
 それは、初心に戻るような気持ちに、
 なるからかもしれませんが … 。

あくまで個人の印象ですけど、
作品を作りたいと情熱を燃やしていた頃を思い出す、
今でも作品によく使う、大事な石の一つです。




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  世界を飛び回って作品を作り続けている、
  彫刻家、" 宮内 宏 " さんにいただいた、大事な " 石" です。



半年前の予定では今頃、
神戸のポートアイランドでの『 宝飾展 』に行っているはずでした。

そこで、たくさんの石に出会い、
連れて帰ってくるつもりだったのです。

しかし、コロナウイルスにより『 宝飾展 』は、
残念ではありますが中止となりました。


そんな残念な話をしていたら … 、
nancy が、言うのです。
「 手元にいっぱいあるじゃない … 。」と。


 … そうでした。
手元にたくさん石があるのでした。


そんな石たちが語りかけてきます。
「 早く作品を作って !! 」と。


私は再び石と向き合うことにします。
石を手にとって、
石の話を再開させようと思います。

たぶん、再登場する石も出てくると思います。

「また、同じ話じゃね … 」と思っても、
大目にみてくださいね。



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