「 ルビー 」「 サファイヤ 」とともに
3大カラーストーンと呼ばれるのが『 エメラルド 』です。
『 エメラルド 』は「 ベリル 」という鉱物名の石に属しています。
同じ「 ベリル 」の仲間である「 アクアマリン 」などは
比較的キズが少ない石なのですが、
『 エメラルド 』だけはキズや内包物が多いことで知られています。
それは、「 石の中に庭 (ジャルダン) がある 」と
美的に表現されることがある程です。
そのキズや内包物の原因ですが、
ベリル鉱物に含まれる微量のクロムやバナジウムの元素が
美しい緑色の起源であると同時に、
キズや内包物を作り出してしまうからなのです。
ですから、『 エメラルド 』はとてもデリケートな宝石です。
さて、『 エメラルド 』は古代より
「 絶対的な愛の石 」
「 愛を成就させる石 」
とされ、家庭内の幸福と献身的な愛情をもたらすと言われてきました。
確かに、
深い愛情で結ばれた
人と人のつながりを想像するとき、
とても平和的な "グリーン" をイメージします。
そういう意味では、
情熱的な "赤" や "ピンク" ではなく
『 エメラルド 』のデリケートな "緑色" が "愛の色" に、
もっともふさわしいのかもしれません。