バンド『八十八ヶ所巡礼』のライブに行ってきました。
場所は、立町電停からすぐ、東急ハンズ向かいのビル地下1階にある、
ライブ&イベントスペース『 4.14 (よんじゅうよん) 』です。
私は、今の時代 "音楽" は嗜好品だと思っています。
様々なジャンルやスタイルがありますので、
音楽好きというだけで、その思いをなかなか共有することはできませんし、
話がはずむこともありません。
だから、好きなアーティストのライブ会場前で、
列に並んでいる見ず知らずの人に、かなりの親近感を覚えたりもします。
さて、
チケットを買った時から、
自分の年齢でフロアで飛び跳ねても良いものか…
と、実は悩んでいました。
私たちがライブハウスで "ロック" を聞き始めた若い頃は、
フロアには同世代か少し上くらいの人しかいませんでした。
白髪頭の "おっさん" などいなかったし、いたとしても、
「なぜ 、"おっさん" が、いるんだ?」というような排他的な目を向けていたと思います。
ところが今の時代の若い人たちは、
フロアに50代の "おっさん" の私がいても、全く気にするそぶりを見せません。
包容力があるのか、それだけ自由なのかわかりませんが、
どんなライブに行っても違和感なく楽しめている気がします。
今回も演奏が始まると、葛藤があったことも忘れ、
声を張り上げ、足を踏み鳴らし、手を突き上げていました。
結局、大爆音の中、
何も考えず、カッコつけるわけでもなく、
会場のみんなと一体になって楽しみました。
お決まりの振り付けや声援スタイルがあるライブも、
それはそれで楽しいですが、
アーティストが自分をさらけ出し、世界を作り、
それを受けた聴衆が自分の感じたまま自由に楽しむのも
なかなかカッコいいな…と思いました。
実は会場には自分よりもずいぶん年上の方もおられました。
こんな風に年をとってもライブハウスで "ロック" を楽しむ…
とても憧れました。
私も "音楽" を愛する、"愉快な爺さん" を目指したいと思いました。