銀職人のつぶやき

銀職人松浦仁史の 日々のコト、作品作りのコトをとりとめもなく綴ります。

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『オブシディアン』は、エチオピアで発見した、
ローマ人の「オブシウス」にちなんで名付けられました。
和名を「黒曜石」と言います。

この石は天然ガラス。
窓ガラスよりもやや硬いくらいの強度です。

火山性熔岩の冷却するスピードが
結晶の晶出よりも急速である場合にできるそうです。
したがって、非晶質で、ある特定方向へ割れやすいという性質「劈開」がなく、
断口は貝殻状になります。

鋭いエッジと強いガラス光沢があるため、
古代より、鋭い刃先を武器や道具に、
反射する面は鏡や魔除けに利用されてきました。

『オブシディアン』は普通黒色ですが、
褐色、灰色、ごくまれに、赤、青、緑色も産します。
その色合いは均等か縞状、斑点状の模様になることもあります。
含んでいる素材によっては金属的なシーン効果を示すことがあります。

また、『オブシディアン』は意識に表面化しなければならない、
深く隠された感情や抑圧された思考の
強力なインディケーターと言われています。

私は今、『レインボー・オブシディアン』のリングを身につけています。
10年以上前、作品展用につくったものですが、
気付かないうちに石にキズが入っていました。
それを何気なく指にはめてみたら、ピッタリだったので
自分で使うことにしたものです。

そんな、何気ない石との出会いでしたが、
このブログを書くために、数冊の本を開き調べてみると、
自分にとって大変興味深いことが多く、ますます愛着が湧いてきました。





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『ヘマタイト』は研磨すると金属光沢を発する "ダークグレー" の石ですが、
ギリシャ語で "赤い石" と言う意味です。

なぜ "赤" なのか不思議に思われるでしょうが、
この石を研磨した時、
冷却液が赤くなったことから名付けられました。
さらに、プレート状に薄く研磨していくと
透明度がある "赤い石" なるのです。

そんなことから和名も「赤鉄鉱(せきてっこう)」と言います。
実際に『ヘマタイト』は鉄の含有率が約7割と高く、
鉄の最も重要な鉱石鉱物なのです。

『ヘマタイト』は、精神、肉体、霊性を調和させると言われています。

また、古代では出血の御守りとして大事にされていました。


『ヘマタイト』は、比較的手に入りやすく、
特徴的なので、とても判別しやすい石です。

観光地などのお土産屋さんなどで
様々なさざれ石を「コップ1杯〇〇〇円」で売っている中にも
『ヘマタイト』は、よく見かけます。
たくさんの石の中にあっても "すぐに見わけのつく石" でもあります。

これは余談になりますが、
息子が小学生の頃、
秋吉台の鍾乳洞入り口のお土産物屋さんで、
この「コップ1杯〇〇〇円」に出くわしました。

私と息子は嬉々としてその場でしゃがみ込み、
コップ1杯の石を選ぶのに1時間もかけてしまい、
nancyだけでなく、店主にも呆れられました。

…困った親子です。

 ”変なこだわり" が、有るところ…
こんなところで親子の共通点を見つけることになるとは…






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『アマゾナイト』は鉱物の中でも
ごくありふれた微斜長石(びしゃちょうせき)の一種で、
微量の鉛によって色がついている薄い青緑の石です。

南米アマゾン川のイメージから名付けられましたが、
周辺ではあまり産出されません。
和名は『天河石(てんがせき)』と言います。

割れ方がある特定方向へ割れやすいという性質
劈開(へきかい)が強いため
衝撃や急激な温度変化には弱いので注意が必要な石です。

また、『アマゾナイト』は別名 "希望の石" と言われ、
強力な濾過作用があり、
普遍の愛の顕現を助けると言われています。

私はこの石を手元にいくつか持っているのですが、
あまり作品に使ったことはありませんでした。
その理由は、「ジェイド(ヒスイ)」や「トルコ石」と同系色なので、
勝手にそれらよりも地味な印象を持っていたからです。

ところが、今回は調べてみると『アマゾナイト』などの長石の仲間には
「ムーンストーン」「サンストーン」「ラブラドライト」などがあり、
私が好きな石ばかりでした。

改めて手のひらにのせて
角度を変化させながら見てみると、
清涼感のある優しい色合いの中にキラメキが現れ、
とても美しいことに気付き、
飽きることなく眺め続けてしまいました。
…今まで、ちゃんと接していなかったのです。

何事にも通じることですが、
知識やパッと見の印象だけにとらわれていると、
本当の美しさに気付かないこともあります。

まず自分自身で石をじっくり見て、
その魅力を見つけ、感じなければならない…と反省しました。





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