銀職人のつぶやき

銀職人松浦仁史の 日々のコト、作品作りのコトをとりとめもなく綴ります。

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「アクアマリン」は「エメラルド」とともに
「ベリル」の鉱物種で, 3月の誕生石です。

この石は今からおよそ2000年前にローマ人によって名付けられ、
その語源はラテン語で
"水"を意味する"アクア(AQUA)"と
"海"を意味する"マリーン(MARINE)"からきています。

クリアーなスカイブルーや海緑色のものは清楚な雰囲気と品格があり、
色が淡くて半透明なものは「ミルキーアクア」と呼ばれ、
優しい柔らかい印象が魅力的です。

「アクアマリン」は"勇気の石" "平穏な石"として知られ、
鎮静エネルギーにより、ストレスから守ってくれると言われています。
その昔、船乗りたちはお守りとしてこの石を携帯していました。
大海原で海の危険から守ってくれると言い伝えられていたからです。

そんな「アクアマリン」ですが、比較的もろく圧迫に弱い石です。
この石で作品をつくっている時、
最終段階の石留めで
本体ではなく、間違って石を叩いてしまい、
粉々にしたことが何度かあります。

失敗しても"スパッ!"と割り切れる作家もいるでしょうが、
私の場合は
大変凹み、未練タラタラで気持ちを引きずってしまいます。






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「ファイアーアゲート」は潜晶質石英からなる「カルセドニー」に属しています。
石の色はオレンジ色から褐色で、その中に虹色効果が見られます。
この特有のイリッデンス(光に当てると虹色に輝く遊色効果)は
石英に含まれる鉄酸化の層が原因です。

写真にある「ファイアーアゲート」もパッと見ると石らしくありません。
キャラメルのような色で、「なんだこれ?」と手にとって動かしてみると、
石の中に虹色が見えるという変った石です。

本によると、”強い防御機能があり、
特に他人の邪神から守ってくれる石”だそうです。

念のために今回も書いておきますが、
私自信はストーンヒーリングについて専門家から学んだことはありません。
けれども雑学として、
石や私の作品に興味を持っていただく「きっかけ」になれば良いなと思い、
信頼できる方の本から引用してここに書いています。

さて、話は変わりますが、
私は30歳の頃、モノづくりをはじめました。
20代は見る側にいた人間。
いつか何か表現できる側に行きたいとずっと思っていました。
そんな中、彫金の世界と出会い、
フラフラしながらもなんとか続けて20数年になります。

最初は表現手段だったモノづくりですが、
最近、少し違った気持ちでモノづくりをするようになりました。

私が創ったモノは、できた時が完成ではなくて、
使っていただくうちにどんどんその人のモノになり、変化していきます。
作品を買ってくださった方に、数年後の作品を見せてもらうことがあります。
すると驚いたことに、大切に使ってもらっているモノ程、
印象が変わっていて、その方のモノになっていているのです。

ですから、
作家としては作品への愛情もありますが、
バトンを渡すような気持ちも少しあります。

手にとっていただき、
何か感じてもらったら、
ご自分の作品として仕上げていただきたい…
そんな気持ちもあるのです。





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「アゲート」は
古代にこの石が採れていたと思われるシシリー島のアケーテス川の名に由来します。
和名を「瑪瑙(めのう)」といい、日本も産出国の1つです。
また、古代中国では「馬脳」と呼ばれていました。
それは馬の脳に模様が似ていることからきています。
この石は「カルセドニー」と同じ仲間です。
両者の違いは、「アゲート」は石の内部が不均質で縞模様を持っていることです。

「アゲート」は古くから世界の人々に親しまれてきました。
例えば古代ローマでは"土を守るため"に重要なものとされ、
指輪や腕輪として身につければ
庭師であれば、庭に花が咲き乱れ…
農夫であれば、収穫が好転するだろう…と信じられてきました。

また、あらゆる地域で
持ち主を危険、不調和、臆病、不眠、悪夢、邪眼
そして弱った新陳代謝からも守ってくれるという
多才なパワーがあると信じられ身につけられました。

「めのう」は私たちにとって比較的手に入りやすい石です。
現代でもお守りとして身につける人もいらっしゃいます。
でも、もっと身近になってもいい石ですね。



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