銀職人のつぶやき

銀職人松浦仁史の 日々のコト、作品作りのコトをとりとめもなく綴ります。

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  『 ロードライト・ガーネット(写真)』



1880年頃、アメリカとタンザニアで
ほぼ同時に発見され、
ギリシャ語でバラを意味する "ロード (Rhodo)"と
石を意味する "ライト (リトス=Litos)" に由来しています。


明るい紫がかった赤が美しい石で、
インクルージョン(内包物)はほとんどなく、
透き通った美しい石です。


『ガーネット』の中でも優等生。
  最も稀少で高価な石です。









   『スペサタイト・ガーネット』



"スペサタイト" はかつて産地だった
ドイツ、ババリア地方の
"スペッサルト (Spessart)" にちなんで命名されました。


色は深く鮮やかなオレンジがかった赤。
その中でも特に鮮やかなオレンジ色をした石は
"マンダリン・ガーネット"と呼ばれています。









         まだ、続きます。





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 『 アルマンディン・ガーネット (写真) 』


アジアの古い町の名がその名前の由来です。

 その町は、昔からこの石の研磨をしてきた
 トルコの " アラバンダ " ( 現在のアラフィサール ) 。

この『アルマンディン・ガーネット』は、
鉄の含有量が他の赤色系『ガーネット』よりも多いため
赤褐色 ( 深い赤から紫がかった赤まで ) が強く、
その色の深さから、透明なのですが、
不透明に見えてしまうものもあります。

『ガーネット』の中でも
  採掘の歴史が最も長く、
  最も産出量の多いのが
『アルマンディン・ガーネット』です。







  『パイロープ・ガーネット』

『パイロープ』はギリシャ語の
  " 炎 " を意味する言葉から由来し、
  最高級のものは燃え立つような赤色をしています。

18〜19世紀にかけてヨーロッパで大流行し、
当時はチェコのボヘミア地方が主な産出地でした。
ですから別名、『ボヘミアン・ガーネット』とも呼ばれます。







  まだ、続いていきます。




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 『ガーネット』は、1月の誕生石です。

 
 深い赤色が "ザクロ" の種を連想することから、
 ラテン語で "ザクロ" を意味する
 "Granatum" に由来した名前です。
 和名は、" 柘榴石 (ざくろいし) " です。


実は『ガーネット』というのは、
様々な色や形をした鉱物のグループ名で、
たくさんのバリエーションがあります。

その大半は,
アルミニウムとカルシウムのケイ酸塩鉱物でできており、
その微妙な混ざり合いの違いで、
多様なものになっているのです。


 入手しやすい安価な石も多いので、
 『ルビー』などの赤い貴石より
 格下に扱われることもありますが、 
 『ガーネット』ならではの
 独特の美しさもあります。


 古代ギリシャ時代から、
 身を守る強力なパワーがあると信じられ、
 人々に愛されて
 幅広く使われてきました。



次回からは、この『ガーネット』の種類について、
大きくですが、書いていきたいと思っています。



 しばらく『ガーネット』の話が、続きます。



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