銀職人のつぶやき

銀職人松浦仁史の 日々のコト、作品作りのコトをとりとめもなく綴ります。

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「ロードクロサイト」は「菱マンガン鉱」という
いかめしい和名を持っています。

この石は淡いピンクが美しい石ですが、
その色はマンガンに由来するものです。
名前が似ているせいか「ロードナイト(和名:バラ輝石)」と
混同されやすいのですが、全く違う石です。

「ロードクロサイト」は、1940年頃から市場に登場した比較的新しい宝石で、
近年、ピンクと白のジグザグの縞模様が入ったものは
「インカローズ」と呼ばれています。

ただ、「
ロードクロサイト」は硬度が低く、劈開(へきかい)が強いので、
衝撃で割れてしまうことがあります。
ですから、ジュエリーとして扱う場合、注意が必要です。

私は「ロードサイト」の中でも「インカローズ」が好きです。
まず、石の色が柔らかくて肌に馴染みやすく、
どなたでも身につけやすい色だと思います。
鉱物的にいうと、このような柔らかいピンク色に
インパクトのあるジグザグの白い縞という石は珍しいです。
このように、優しい色彩の割にとても個性的で、
どんなデザインにも合わせやすいというのが
気に入っている理由です。

「ロードクロサイト」は、思いやりと無私の愛を象徴する石と言われています。
比較的手に入りやすい石なので、
1つそばに置いておくのも良いかもしれません。





 
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「トルマリン」は10月の誕生石ですが、
そもそも「トルマリン」とは
複雑で幅広い化学組成と共通の構造を持つ10以上の鉱物のグループ名です。

名前の由来はスリランカのシンバラ族の言葉で
宝石の砂礫(されき)を意味する「トルマリ(Turmali)」からきています。
静電気を生じ、埃を吸い寄せることから
和名「電気石」と呼ばれています。

また、「トルマリン」ほど多様な色彩を持つ宝石は他に類がなく、
赤、橙、黄、緑、青、藍、紫のすべての色があります。

色によって次の変種に区別できます。

「アクロアイト」無色かそれに近いもの。非常に稀産。
「ルベライト」(ラテン語で赤を意味する言葉に由来)
ピンクからレッドで特にルビーレッドの石は価値が高い。
「ドラバイト」(オーストリアのドレーブ地方に由来)
イエローブラウンからダークブラウンの濃い色(大抵は褐色)。
「ベルデライト」すべての色調のグリーン。トルマリンの中でもっとも普通種。
「インディコライト」すべての色調のブルー。
「ショール」ブラックでごく普通に産出される。
「バイカラートルマリン」1つの結晶に2色以上が見られるもの。
ピンクとグリーン、イエローとパープルなど様々な色の組み合わせがある。
中でもレッドとグリーンのものを「ウォーターメロン」と呼ぶ。

主なところは以上です。

「トルマリン」はその名が学術的に確立されたのは100年ほど前で
比較的新しく認められた鉱物です。
それまでは存在していましたが、他の石に紛れて扱われてきました。
ですから「トルマリン」にまつわる伝説的な逸話は残っていません。
それでも最近人気が高いのは、
多様な色彩の美しさと芸術的なまでの存在感を持っていること…
そして特異な電気特性という未知の性質を持っていること…
化学的な分野、ヒーリングの分野どちらにおいても
魅力的な可能性を感じる石だからです。

さて、話は少し逸れますが、
こんな感じでブログに石の話を書いている私ですが、
実のところ、石の鑑定をできません。
石の鑑定は専門の知識と経験が必要で
かなり難しいのです。

ですから私は、
信頼できる業者さんから購入し、
できる限りの情報を作品とともに提供していくことに努めております。







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「タイガーズアイ(虎目石)」と「フォークスアイ(鷹目石)」。
どちらも猫の目のような"シャトヤンシー(キャッツアイ)"効果を示す
同じタイプの水晶です。

「タイガーズアイ」は酸化鉄により黒色を呈し、
黄色と金褐色の虎のような縞模様の中にある
シャトヤンシー”が特徴です。

「ホークスアイ」は石綿の一種である青色の繊維状鉱石”クロシドライト”が
石英に変化したもので、
青緑色や緑青色は残っていた元の成分に起因しており、
動く鳥の目のような”
シャトヤンシー”が特徴です。

これらは他の石にはない力強いインパクトのある石たちです。

手に取ってみると角度によって縞模様が変化します。
これを変彩と言います。
この効果により、伝統的に
”邪眼”防止や悪意や呪いに対するお守りとして携帯されてきました。

それと同時に「タイガー(虎)」「ホークス(鷹)」という
強い存在の名前が、
安心感を与えてくれていたのかもしれません。






 
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